キャンプ初心者必見!失敗しないテントの選び方とおすすめテント
キャンプ初心者必見!失敗しないテントの選び方とおすすめテント
キャンプを始めようと思いたったら、まず一番に欲しくなるのが「テント」ではないでしょうか。
ただ、はじめてテントを選ぶとき、どんなテントを買えばいいの?と思われることも多いでしょう。
自分のキャンプスタイルに合っていないテントを選んでしまうと、設営が難しかったり、あるいは時間がかかってしまったり、必要以上に大きなテントを買ってしまい持ち運びに困ったり、といった問題が後に出てくる可能性もあります。
今回はそんなキャンプ初心者の方に向けて、テントを選ぶポイントと、失敗がなく長く使えるおすすめのテントをご紹介します。
テントの種類・タイプ
テントと一口に言ってもさまざまなタイプがあります。それぞれ構造も違っており、タイプによっては初心者には設営が難しいものがあったり、持ち運びのしやすさ、居住性などにも違いが出てきます。
利用する環境やシーズン、使う人数によっても選択が変わってきます。
テントを選ぶうえでどのようなタイプがあるのかを知っておくことは重要です。まずはテントをこれから選んでいく前に、テントの種類・タイプにどのようなものがあるのかを知っておきましょう。
ドームテント
コストパフォーマンスに優れる支持率ナンバーワンテント
出典:amazon
テントの種類の中で最も定番なのが「ドームテント」。キャンプ場でもよく見かける最もスタンダードなタイプで初心者にも扱いやすいタイプのテントです。各メーカーも力を入れて商品展開しており、サイズのバリエーションも豊富で、様々な人数に合わせて選ぶことができます。
ドームテントのメリットは、設営・撤収の簡易さであるということと、収納がコンパクトで持ち運びがしやすいことです。ドームテントのほとんどのモデルが、支柱となるポールをテントのトップの位置でクロスさせて立ち上げるシンプルな構造で、慣れれば一人でも簡単に設営することができます。コンパクトで定番の形をしていることから、どのキャンプ場でも設置する場所に制限を受けにくいこともメリットです。
半面デメリットとしては、半円のドーム型の構造上、天井高を確保できず、テント内で立ち上がるとやや圧迫感を感じる等居住性が犠牲になっています。ただし、タープやスクリーンテントなど別途リビングスペースを確保することになりますので、テント内での居住性はそこまで重要ではないかもしれません。
ドームテントの特徴
設営・撤収の簡易さ | ★★★★★ | 慣れれば一人で10分程度で設営が可能 |
---|---|---|
居住性 | ★★★ | 天井高が確保しにくく立ち上がるとやや窮屈 |
価格帯 | ★★★★ | 3万円~ |
初心者おすすめ度 | ★★★★★ | 定番タイプで初心者でも扱いやすい |
代表的なテント | 【コールマン】タフワイドドーム 【スノーピーク】アメニティドーム |
ツールームテント(ロッジドームテント)
広い前室がうれしい!寝室・リビング一体型で居住性は抜群
出典:Coleman Japan (コールマンジャパン)Facebook
ツールームテントはロッジドームテントとも言われ、ドームテントにリビングスペースが一体化したタイプのテントです。屋根のついた広いリビングスペースが確保できるため、急な天候悪化でも対応しやすく寝室部も濡れずに済みます。
ツールームテントのメリットは、テントを設営するだけでリビンングスペースが確保されることです。テント単体の価格は高くなりますが、タープやスクリーンテントを別途用意しなくても済みますので、寝室部+リビングスペースにかかるトータルコストで見れば安くつく場合があります。
デメリットとしては、収納サイズが大きくなり、テントそのものが重くなってしまうことです。ドームテントに比べ構造が複雑なので、設営に時間がかかり、ある程度の慣れも必要になります。またテントのサイズ自体が大きいため、キャンプ場によっては設営場所の制限を受けたり、最悪設営できない可能性もあります。大型サイズを持ち込む際は事前にキャンプ場に確認をしておいた方が安心です。
ツールームテント(ロッジドームテント)の特徴
設営・撤収の簡易さ | ★★★★ | 慣れれば一人で20分程度で設営が可能 |
---|---|---|
居住性 | ★★★★★ | 寝室とリビングスペースが独立しており居住性が高い |
価格帯 | ★★★ | 5万円~ |
初心者おすすめ度 | ★★★ | 設営に慣れが必要でキャンプ場も選ぶため初心者には△ |
代表的なテント | 【コールマン】ラウンドスクリーン2ルームハウス 【LOGOS】neos PANELスクリーンドゥーブル |
ロッジ型テント
居住性に優れ大人数でも快適に過ごせる
出典:Coleman Japan
ロッジ型テントはその名の通り小屋のような形をしたテントです。空間が広く確保されており居住性に優れています。大型のタイプが多く大家族や大人数で利用しやすいテントです。
ロッジ型テントのメリットは、居住性の高さ。寝室とリビングスペースがきちんとあり、天井高も確保されているので立ち上がっても圧迫感がありません。
デメリットとしては、収納サイズが大きくテントが重いことです。設営が難しく、一人での設営が難しいタイプが多いです。またテントのサイズ自体が大きいため、キャンプ場によっては設営場所の制限を受けたり、最悪設営できない可能性もあります。
ロッジ型テントの特徴
設営・撤収の簡易さ | ★ | 設営は難しい、複数人が必要 |
---|---|---|
居住性 | ★★★★★ | ロッジ寝室とリビングスペースが独立しており居住性が高い |
価格帯 | ★ | 10万円~ |
初心者おすすめ度 | ★ | 設営が難しくキャンプ場も選ぶため初心者には× |
代表的なテント | 【コールマン】オアシス 【小川キャンパル】ミネルバ |
ワンポールテント(ティピーテント)
キャンプ場でオシャレに目立ちたいならティピー!
出典:amazon
ワンポールテントは、その名の通りテントの真ん中にポールが1本立ち支えるタイプの円錐型のテントです。ティピーテントとも呼ばれます。
見た目がお洒落なのと広い居住空間を得られることから人気があり、キャンプから野外フェスまで幅広いシーンで使われるようになっています。特に最近では女子キャンパーにも人気が高まっています。
メリットは収納サイズが小さく持ち運びが楽なことです。個性的な三角形デザインがかわいくキャンプ場でもひと際目立ちます。
ワンポールテントの構造はシンプルで、一本のポールでテントの中心部分を持ち上げテントをロープで張っているだけなのですが、テントが自立しないため設営には少し慣れが必要です。また真ん中にポールが立っていますので、寝るスペースや物の配置によっては少し邪魔になる場合があります。
キャノピーがないので、雨天時に雨がテント内に入りやすいのもマイナスポイントです。
ワンポールテント(ティピーテント)の特徴
設営・撤収の簡易さ | ★★★ | 設営にはやや慣れが必要 |
---|---|---|
居住性 | ★★★ | デッドスペースも多くポールが邪魔になることも |
価格帯 | ★ | 3万円~ |
初心者おすすめ度 | ★★ | 使い勝手の面と、設営に慣れが必要で初心者には△ |
代表的なテント | 【コールマン】エクスカーションティピー/325 【LOGOS】ナバホTepee 400 |
テントの選び方
テントのタイプを選んだら、次は以下の3つのポイントを検討します。
- 使用する人数・サイズ
- 耐水圧
- ブランド・価格
使用する人数・サイズ
テントのタイプを決めたら、次に決めたいのがテントのサイズ。居住空間が広い方が快適に過ごせますが、居住空間を広くしようすると、それだけテントサイズも大きく収納サイズ・重量も大きくなってしまいます。
どれくらいのサイズのテントを買えば良いのか迷ったら、そんなときはテントのカタログを見てください。カタログにはスペック表があり、その中に収容人数という項目が記載されています。これは荷物などを含まずに大人が並んで寝た場合のサイズが基準ですので、実際にテントを選ぶ場合は、使用予定人数+2人ぐらいが快適に過ごせる人数になります。つまり、4人で使用する場合は5~6人用ぐらいを目安にすると、テント内に多少荷物を置いて4人で窮屈にならずに過ごすことができます。大人2名子供2名のファミーキャンプの場合、底面積270×270cm~300×300cmくらいで選ぶとゆとりをもって過ごすことができます。
耐水圧
次に注意するポイントは「耐水圧」です。耐水圧とは生地にしみこもうとする水の力を抑える性能数値のこと。テントの生地が、どれくらいの水圧に対して耐えられる防水性を持っているかを表しています。
キャンプは通常天気の良い中で行うものですが、自然の中ということもあり、急に天候が変わり突然の雨になることもあります。耐水圧が低いテントの場合、強い雨にさらされたり、長期間の雨になると、テント内に雨水が浸水してしまいかねません。夜寝ている間に雨が降り、朝になったら中の荷物や寝袋までぐっしょりなんてこともあり得ます。
耐水圧もテントのカタログに記載されていますが、選ぶ一つの目安は「耐水圧1500~2000㎜」です。JIS規格の目安では、500mmで小雨、1000mmで並の雨、1500mmで強い雨の使用に耐えられるとされていますので、1500㎜以上であれば突然の豪雨に見舞われてもテントの中は無事に済みます。
ちなみに一般的な傘の耐水圧は250㎜程度と言われています。短時間使用を想定した作りの傘と一概に比較することはできませんが、1500~2000㎜であれば充分雨に耐えるイメージはできそうです。
3万円前後で売られている主要ブランドのテントであれば、ほとんどが耐水圧1500mmを超えており、選ぶ際にあまり心配する必要はないかもしれません。
ブランド・価格
テントのメーカーはたくさんあり、一般のキャンパー向け中心に提供しているメーカーから山岳キャンプ向けのハイスペックなテントを提供するメーカーまで幅広くあります。
今回はファミリーキャンパーを想定して、初心者でも安心して選べる、そしてキャンプ場でも定番の人気アウトドアブランドをご紹介します。
Coleman(コールマン)
日本で一番知名度が高いアウトドア用品ブランドと言っても良いでしょう。キャンプをしたことがない方でも耳にされたことがあるのではないでしょうか。キャンプ場でもよく見かけ、多い場合には半数以上コールマンのテントで占められていることもあります。
総合アウトドアメーカーとして、テントのラインナップも豊富で、利用シーンや人数など目的に合ったテントを見つけることができます。スタンダードなブランドであり品質も安定していることから、迷ったらコールマンを選んでおけば失敗が少ないでしょう。
●テントの価格帯:2万~10万円(ファミリーキャンプ向け:3万~4万円)
LOGOS(ロゴス)
メイプルリーフのロゴがかわいいロゴス。コールマンと同じく、総合アウトドアブランドとして幅広いキャンプ商品を発売しています。
「水辺5メートルから標高800メートルまで」というブランドポリシーのとおり、本格的なアウトドア用品よりもファミリーキャンプ向けの用品が多く販売されています。
デザイン性の高さと価格の手頃さから多くのキャンパーに支持されているブランドです。
●テントの価格帯:2万~10万円(ファミリーキャンプ向け:3万~4万円)
snow peak(スノーピーク)
日本のアウトドアメーカーの中でもトップレベルの品質を誇る人気のブランドです。
スノーピークのテントには、キャンプ初心者でも使いやすいエントリーモデル、ハイスペックなスタンダードモデル、本格ヘビー仕様のプロモデルまで、キャンプの人数や、季節、スタイルで選べる幅広いラインナップが揃っています。
スノーピークの「アメニティドーム」とコールマンの「タフワイドドーム」はファーストテントのライバルとしてよく比較されています。
●テントの価格帯:3万~15万円(ファミリーキャンプ向け:3万~5万円)
最初のテントにおすすめ3選
キャンプデビューにあたって、最初に購入するテントはとても重要です。
上記のテント選びのポイントを踏まえ、初めて購入するテントとして失敗がなく且つ長く使えるものを中心に3点厳選しました。どのテントも必要十分な基準を満たし、デザイン性にも優れているテントばかりですので、利用シーンや人数、あとはご自身の好みから選んでいただくと良いでしょう。
コールマン タフワイドドーム
●収納サイズ:W75×D25×H25cm
●重量:10.6kg
●耐水圧:2,000mm
●収容人数:4~6人
コールマンの定番テント。キャンプ場でも使っている方の多いモデルです。3~4人のファミリーキャンプで使いやすいサイズで、設営・撤収も簡単なのでキャンプ初心者にもおすすめです。
「サークルベンチレーション」が搭載されているので、暑い夏でもテント内に熱気がこもりにくく比較的涼しく過ごすことができます。
■コールマン タフワイドドームの口コミ
おそらく購入する時に、ほぼ9割の方が、スノーピークの入門モデルのアメニティドームと大いに迷うと思う。
タフワイドは、大きく、中での着替えも容易で非常に広い。 デメリットで風や突風に弱い、とあるがこの手のものを購入するキャンパーは概ねファミリーキャンパーや初心者キャンパー、オートキャンプになるのではないだろうか。
風や耐久性。。といった点を心配し始めるのであれば。もうすこしキャンプ通になってからが良いのでは。
タフワイドドームが風に弱い、という訳ではないような気がする。 きちんとペグ打ち、ロープ張りしていればその弱点は、通常のキャンプレベルでは全く気にならないと思われる。
そしてこの値段でこのコスパは最高。オトコ3人でも余裕の広さ。家族なら子供入れて4人も。雨キャンプでも何も問題なく過ごせました。 最近のテントは本当に良質。
設営も非常に簡易的、そしてとにかく広い。 ベンチレーション機能もついており、初心者キャンプ、 家族キャンプでどしようか、と迷っているのであれば着替え、荷物、配置、など応用力がある室内が広いテントを買っておいて間違いないのではないでしょうか。タフドームも同様な値段になってくるので、居住性も考え、タフワイドを購入したほうがいいと思います。(amazon)
スノーピーク アメニティドームM
●収納サイズ:W74×D22×H25cm
●重量:8.0kg
●耐水圧:1,800mmミニマム
●収容人数:5人
スノーピークの定番テント。上でご紹介したコールマンの「タフワイドドーム」と人気を二分するテントでもあります。テント高が150cmしかなく大人がテント内で立つと窮屈になるデメリットがありますが、設計上風の抵抗を受けにくいように考えられており強い風でも安心して過ごすことができます。
「アメニティドーム」の一番の特徴は広々とした前室スペースがあること。前室はリビングスペースにもなり、濡らしたくない道具や荷物なども置いておくことにも便利です。フロントパネルをあげれば簡易的なタープとしても使用可能です。
■スノーピーク アメニティドームの口コミ
組み立てはポールに色がついいて、同じ色の所を通せばいいので分かりやすい。前室も広く、露よけに荷物を移動するのに助かります。室内も低く感じると思ってましたが、全く気にならない高さです。海辺のキャンプでは風の強い時も多く、風がうまく逃げる設計なので安心して使っています。 (amazon)
知り合いからの進めでこのテントを購入しました。
ビギナーの私で、設営と撤収に不安がありましたがなんの予習もせずにトライしてみました。
設営が少し戸惑いましたが、無事完了し撤収は想像以上に簡単でした。
品物もさすがスノーピークだけあり(比較材料はありませんが、、笑)、しっかりした作りでした。 (amazon)
ロゴス neos PANELドゥーブル
●収納サイズ:W63×D54×H23cm
●重量:16.9kg
●耐水圧:2,000mm
●収容人数:4~5人
寝室スペースとリビングスペースが一体化したツールームタイプのテントです。キャノピーを開くとさらにタープとしてもリビングスペースが広がります。
ベンチレーションをよく利かせる機能や、タープにしたキャノピーに雨が貯まりにくい構造、ランタンフックの搭載など、キャンプを楽しめる細かい気遣いのされたモデルです。
ツールームテントとしては他メーカーのものと比べコストパフォーマンスが高く、また別途タープやスクリーンテントを用意しなくてもよいのでトータルコストで安くつくメリットもあります。
■ロゴス neos PANELドゥーブルの口コミ
買って良かったととても満足してます。この春テントキャンプデビュー目指しネットで2週間迷いまくった末、大阪南港ATCロゴスショップで購入。店員さんのオススメでした。4回使用したのでレビュー。
設営は嫁と二人で20分。インナーテントは吊り下げ式で張るのに嫁1人で3分の手軽さ。写真はマンションで試し張りの様子。
キャンプ場で見比べると形、色とカッコよく、緑生地のロゴスのロゴパターンも良い
大きさは3歳、1歳の4人家族だとXLは十分な広さです。寝る時はリビングスペースにテーブルやキッチン系、炭、グリルを適当に運び込んでも余裕あります。お陰でまだタープ買ってない。
骨組みを通すのが外側で強度、使い勝手、見た目と、考えられていて他のメーカーには無い良さだと思いました。(組み立て易い、ペグ打つ前に全体を動かしやすい、ロープを結んで固定や小物吊るす等)
通気メッシュめちゃ良く考えられている。
パネルシステムはランタン等吊るせる、寝る時やテント離れる時閉じると防犯にも気持ちですが心強いです。あとカッコ良い!
マイナス点は、重い事と畳み方のお手本欲しいくらい。
要望としては、、リビングスペース用のインナーテントあったら面白いかもしれません。
嫁も気に入ってくれて素晴らしいテントをこの価格で出してくれたロゴスさんに感謝してます。(amazon)
ご紹介したテント
まとめ
いかがでしたか?テント選びの参考になりましたでしょうか。
今回ご紹介したテントの選び方を基準にテント選びをすれば失敗が少ないと思います。
お気に入りのテントを見つけてキャンプ場に出掛けましょう。楽しいアウトドアライフが待っていますよ。