今回はガイド付きコースに参加させていただきました。緑豊かな敷地内に点在しているそれぞれの棟を歩いて、ガイドの方の説明を受けながら製造工程を見学していきます。
こちらは醗酵棟。乾燥棟でピートを燃やし、麦芽を乾燥させ、粉砕・糖化棟で麦汁に変えた糖化液に、酵母を加えて、醗酵に入ります。およそ72時間を経て、アルコール度数7〜8%のビール状の液体ができあがったら、これを蒸溜の工程に移します。
「直火焚き蒸溜」は温度調節が難しく、熟練の技が必要ですが、その分、芳ばしい香りと力強い味を持ったウイスキーが出来上がり、ポットスチルの形や加熱方法によりタイプの違った原酒ができるそうです。
こちらの建物は、適度な湿度が保てるよう床は土、外壁は石づくりで、夏でも冷気が保てるように設計されているそうです。
現在、余市蒸溜所には28棟もの貯蔵庫があり、ウイスキーが熟成を重ねているそうです。
ニッカのマスコットキャラクター“キング・オブ・ブレンダーズ”。右手に大麦の穂、左手にウイスキーのテイスティング用グラスを持ち、いくつものウイスキーの香りをききわけることができるブレンドの名人だそうです。
ちなみに長い年月樽で熟成している間に、少しずつ蒸発し、10年で当初の約8割程になるそうです。このことを“Angels' share -天使の分け前- ”というそうです。素敵なネーミングですね!
他にも敷地内には、余市蒸溜所限定の貯蔵年数・タイプ別の原酒や蒸溜所グッズが購入できる売店や、ここでしか手に入らない樽から出したままの貴重な原酒が購入できる余市原酒直売所などもあります。
スコットランド人であるリタ夫人のために建てられた洋館で、彼女への思いやりがいたるところに感じられる和洋折衷の間取りや様式が特徴的で、当時の夫妻の生活を偲ぶことができます。
シングルモルトウイスキー“余市”ブレンデッドウイスキー“鶴”とアップルワインが準備されていました。アルコールが苦手な方やドライバーの方にもノンアルコールが用意されています。
詳しくはニッカウイスキーのHPをご覧ください。