工場といえば辺鄙な場所にあるイメージですが、アサヒビール北海道工場は札幌市内にあり、電車でのアクセスもよく、駅からも徒歩7分程度と便利な場所にあるため、観光の空き時間にでも気軽に行くことができます。(※見学には事前予約が必要です)北海道工場では、北海道内向けのビールを作っているそうです。
工場見学は予約制でWEBから簡単に申し込みができます。土日祝日は製造ラインが止まっていますが、平日でもイレギュラーに止まることがあるので確認が必要です。
シアタールームの大型スクリーンでアサヒビールの取り組みについて映像を見たら、いよいよ工場見学スタートです。
こちらでは昭和40年(1965年)から昭和64年(1989年)まで実際に使用されていた年代を感じる仕込釜と煮沸釜が展示されています。
ホップの雌花に付いている“ルプリン”という小さな黄色い粒が、ビールの苦みや香りの元になるそうです。
熟成を終えたビールはろ過機に送られ、酵母などを取り除かれ、透明で黄金色に輝く生ビールとなり、缶詰樽詰め工程に送られます。
残念ながら缶に詰めるラインは停止中でしたが、飲食店向けの20リットルの樽に詰める製造ラインが動いていました。
樽詰め工程はプロジェクションマッピングで詳しく紹介していただけます。
アサヒビールでは、毎日できあがったビールを専門の担当者が実際に試飲する官能検査を11時から行っているそうです。
酔っぱらってその後仕事にならないなんてことはないのでしょうが、毎日とは大変ですね。
イメージしにくいので、350mlの缶ビールで例えると、約143万本になり、毎日1本ずつ飲んでいっても全部飲み干すのに、約4,000年、2本でも2,000年ととてつもない年月がかかる量がタンク1本に入っているそうです。
アサヒビールでは全国にある全ての工場内で発生する副産物や廃棄物は100%再資源化されていたり、工場の水源地を保全する活動を社員の方が地元の方とともに行ったりと、環境対策にも熱心に取り組まれています。
また、従業員の方の制服もペットボトルを一部再利用しているそうです。
ビールが飲めない人や車で来られた人用に、ソフトドリンクも用意されていました。(20分間、ひとり、タンブラーで3杯まで、お菓子付き)
敷地内にはレストランが併設されていて出来立てのビールとともにジンギスカンなども楽しめるそうですが、今回は時間の関係で行けなかったのが心残りでした。
札幌からもすぐに行けるアサヒビールの工場見学おすすめです。