ダッチオーブンの魅力は、何通りにも使うことができるところです。キャンプでバーベキューなどをする場合でも、バーベキューだけでなく屋外で使うオーブンとして煮込み料理からローストチキンやピザ、パンなどを焼くことまでも可能としています。メニューの幅も広がります。ダッチオーブンにはさまざまな種類がありますが、使う用途や素材、大きさをポイントとして選びましょう。
ダッチオーブンをキャンプなどで使う場合、蓋の上にも炭を乗せることができるよう、蓋にふちがついていて鍋底に足がついているキャンプ用のものが良いでしょう。
素材は鋳鉄製や黒皮鉄板製がおすすめです。鋳鉄製はとても一般的なものです。錆に気をつけて使用すれば蓄熱性に富み、ダッチオーブンの魅力を存分に味わうことができます。
黒皮鉄板製は、鋳鉄製に比べて蓄熱性は劣るのですが、表面に酸化被膜をつくって錆びにくくされています。また、鋳鉄製に比べて軽く、お手入れも簡単です。
数はまだ少ないですが、ステンレンス製のダッチオーブンも販売されてきており、耐久性の高さやメンテナンスの簡単さから人気が高まっています。
■素材別ダッチオーブンの特徴
鋳鉄製 ダッチオーブン
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昔ながらのダッチオーブン。価格も手頃なので始めやすい。
【シーズニング】必要(コールマンやロゴスなど、最近はメーカーで最初からシーズニング済みの商品も多いです)
【価格】比較的安価
【良いところ】
【悪いところ】- 重い
- 比較的サビが発生しやすい
- 割れることがある
- 使用前後のメンテナンスが面倒
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黒皮鉄板製 ダッチオーブン
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鋳鉄製に比べると価格は少し上がるがメンテネンスも簡単で初心者にも使いやすい。
【シーズニング】不要
【価格】普通
【良いところ】- 蓄熱性に優れる
- 圧力機能が高い
- 割れにくい
- サビが発生しにくい
【悪いところ】
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ステンレス製 ダッチオーブン
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新しい素材のダッチオーブン。耐久性の高さやメンテナンスの簡単さから注目されている。
【シーズニング】不要
【価格】比較的高価
【良いところ】- 鋳鉄製や黒皮鉄板製に比べ軽い
- 蓄熱性に優れる
- 割れにくい
- サビが発生しにくい
- 家庭でも使用できる
【悪いところ】
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ダッチオーブンの大きさは、使用する人数や料理の用途によって選びましょう。直径は10インチから12インチというものが多くなっています。10インチのものは家庭用のガスコンロに鍋がふたつ並ぶ程度の大きさです。4人用の料理が目安となります。
12インチはそれよりも一回り大きく、6人用の料理が目安となります。バーベキューやオーブン料理をつくるときにも便利な大きさです。
深さについては、鶏の丸焼きなどを作る場合は材料が丸ごと入るといったように深いものほど応用範囲が広いのですが、煮込み料理やオーブン料理などは標準的なものである方が使い勝手も良いです。
家族だけで利用する場合やはじめてダッチオーブンを購入する場合であれば、10インチがサイズも手頃で使いやすいと思います。
また、ネット通販では確認することはできませんが、もし店頭で購入する場合は、鍋の大きさや深さや実際の持ち運ぶ際の重さなどを見てみましょう。
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